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口・鼻・のど のどの痛み
のどには、食べ物が通る咽頭(いんとう)と空気が通る喉頭(こうとう)があります。細菌感染などによって咽頭にある扁桃(へんとう)や粘膜、喉頭が炎症を起こすことがのどの痛みの原因になります。
タバコの煙に含まれるタールは、気管や気管支を刺激してのどの痛みを引き起こす原因になります。直接タバコを吸っていなくても、人が吐き出した煙によって痛みが生じることもあります。
アルコール度数の高いお酒や、辛い食べ物などはのどを刺激し、のどに炎症を引き起こすことがあります。
カラオケなどで大声を出して声帯を酷使すると、声帯部分が炎症を起こし、痛みが生じることがあります。
ウイルスや細菌などによってのどの粘膜に炎症を起こす急性咽頭炎は、のどの粘膜が赤く腫れ、痛みを感じ、頭痛や発熱をともなう場合もあります。急性咽頭炎を繰り返すと、慢性咽頭炎になることがあります。強い痛みや発熱はなくなりますが、のどの不快感、異物感が続き、そのためにせきを繰り返すこともあります。
細菌感染により引き起こされる炎症で、のどの奥の扁桃が真っ赤に腫れあがり、悪化すると表面に膿をもちます。39~40℃の高熱とのどの激しい痛み、全身の倦怠感があらわれます。さらに感染が広がると、首のリンパ腺に腫れと痛みが出ることもあります。
のどの感染を防ぐために、外から帰ったらうがいは必ず行いましょう。のどの洗浄には、上を向いて息を吐くガラガラうがいが効果的です。また、水だけのうがいではなく、コップ1杯のぬるま湯に対して、ティースプーン半分くらいの塩をまぜた食塩水を使うと除菌効果がさらに高くなります。
空気が乾燥して風邪が流行する時期は、マスクをして、外出から戻ったら、必ずうがいと手洗いをしましょう。また、普段から体力づくりを心がけ、風邪のウイルスに負けない抵抗力をつけましょう。
空気が乾燥すると、ウイルスに感染しやすくなります。ウイルスが増殖できない環境を作るために、室温が20~25℃に、湿度が60~80%になるように調整しましょう。湿度の調整は加湿器の他、部屋に濡れタオルを干したり、お湯を沸かすことでも行うことができます。
アルコールや香辛料のとりすぎやタバコは、のどに刺激を与え、炎症を引き起こすことがありますので、できる限り控えるようにしましょう。
こまめに水分をとって、のどを潤しましょう。さらに、うがいやマスクをしてのどを守りましょう。また、食生活や喫煙習慣などを見直し、のどに負担をかけない生活を心がけましょう。
のどの痛みを中心に抑える風邪薬やせき、たんをとりのぞく薬、トローチ剤、細菌を殺菌するのどスプレーなどで、のどの痛みや腫れに対処しましょう。
声帯や扁桃の炎症の場合、1週間程度で治まるのが一般的です。2週間以上のどの痛みがひかなかったり、高熱をともなうときは、重い疾患が隠れている場合もありますので、主治医か耳鼻咽喉科で診察を受けましょう。
若いころと年をとってからの声に違いがあるのは、声帯が加齢にともなって変化するためだと考えられています。 多くのお年寄りの場合、声帯が委縮し、すき間ができています。 人間は声帯を振動させ、声を出していますが、すき間があるとそこから息が漏れ、枯れたような声になるのです。 声帯の委縮には個人差があり、そのため声の変化も人それぞれです。 ただし、声枯れは重い疾患が隠れている場合もありますので、注意しましょう。