意味 |
山地、丘陵地が断層によって切断されると、断層沿いの部分が破砕されて弱くなるため、他の部分より差別的に激しい侵食を受けて鞍部を形成し、尾根に小さな峠状の凹みをつくることがある。これをケルンコル(kern col、断層鞍部)とよぷ(図C)。一方、このとき、断層で切り離された部分の尾根は小高くなることが多い。これをケルンバット(kern but、断層小丘)とよぷ(図B)。 このようにして形成された地形は一定の方向に配列する傾向があるので、逆にこのような特異な地形から断層破砕帯の存在を予想することができる。したがって、ケルンコル・ケルンバット地形が認められるときには、トンネルの路線はケルンコル部が連続して形成する直線状の谷部をでき得る限り避けるように選定したほうがよい。やむを得ず、これを横切らねばならないときには、直線状の谷部を直角に横断するように路線を選定することが望ましい。 |