意味 |
地層の性質のうち、岩石学的な而でとらえた特徴をいう。堆積岩は地層として存在し、上下・水平の両方向にある広がりをもつが、この地層はそれが堆積した場所・環境を反映して、さまざまな特徴をもつ。この特徴を岩石の種類(組成・粒度などを含む)によってとらえるときに「岩相」という。黒色泥岩相、石灰岩相のように使用する。時間的、空間的な広がりをもつ点で単なる岩質とは区別される。岩相による地層区分は、化石などによる年代区分とは必ずしも一致しない。同じ時代に堆積して形成された岩でも、その堆積環境によって砂岩相を呈したり、泥岩相を呈したりするからである。なお、「トンネル切羽の岩相が悪くなった」などと、目で見たときの岩の状態を表わす用語として、俗に用いられることもある。 |